5月 26, 2016 - 0 Comments - 全般 -

大岩展望台 10年間の変化

里山ハイキング

2016年5月22日、里山をハイキングしました。当日は雨の心配はなくまずまずの天気の中、予定ししていたコースを無事に歩き終える事ができました。

今回のハイキングでは歌坂から出発して、まず尾根筋の溜池展望台まで登りました。そして景観を楽しみながら尾根を縦走した後、 山裾の散策道を通って歌坂登り口まで戻りました。

またこの日は、モヤがかかっていて展望台からの見晴らしがイマイチでした。以下は大岩展望台の様子ですが、モヤだけでなく立木の成長によっても視界が遮られている事が分かります。

以下の写真は 6年前の 5月に大岩展望台から撮影したものですが、天気が良い日には琵琶湖や比良山、伊吹山が良く見えました。

大岩展望台の 10年間の展望の変化

今回のハイキングでは立木の成長により徐々に視界が遮られてきている事が分かりました。そこで、大岩展望台の10年間の変化を写真で追ってみました。

2007年 1月 3日

これは整備の手が入っていないころの写真。整備に入る前から十分な展望があった事が分かる。

2008年 2月25日

この頃もまだ、斜面の立木の伐採は行われてない。展望は 2007年 1月3日の写真からあまり変わっていないように見える。

2010年5月13日

新緑の若葉によって立木はボリュームアップしているが、まだ展望は十分確保されている。

2016年 3月 1日

暖冬の2016年、雪の降った日に撮影。2007 年の写真と比べると立木がだいぶ成長し、枝が上平木集落を覆っているが、枝に葉が付いていないので視界に大きな影響は無い。

2016年 3月12日

2016年の冬。成長した立木の枝が上平木集落を覆っている。

2016年 5月24日

2016年の春。立木が若葉によってボリュームアップし、岩倉と上平木方向の視界を塞いでいる。同じ季節に撮影した2010年 5月13日の写真と比べると、6年間の立木の成長と視界の変化が良く分かる。

このように木々は着実に成長しますので、景観の維持には計画的な管理が必要になります。

追記:2017年 5月26日

2017年の春。展望を塞いでいた立木を伐採。
種の保存の観点から、根本から切り倒すのではなく、地表から 2-3m くらい上の位置で切断。

これにより小学生の背丈でも立木に遮られる事なく、美しい田園や町並を見渡せるようになった。
伐採前(写真左)と伐採後(写真右)の比較

これでほぼ 10年前の状態に戻ったが、成長の早い松と広葉樹により 2-3年後には再び視界が狭められる事が予想される。

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