観音寺城|山裾と景清道

観音寺山は山中のあちらこちに観音寺城の施設と見られる遺構が残っています。特に石寺側山裾の景清道とバンタ坂周辺の遺構には手付かずのような状態で残っているものも多く、当時を偲ばせる古い石作りの風景を楽しむ事ができます。この付近には、犬追物の練習場であったとされるイノバンバや教林坊があります。

なお、写真は 2008年に撮影したものです。当時は以下のルートを辿りましたが現在では通行できないところもありますので、教林坊を起点に散策される事をお奨めします。また右下の図には源三谷までのルートが示されていますが写真は観音谷で終わっています。

また観音寺城と佐々木六角氏については、観音寺城|近江源氏 佐々木六角埋蔵文化財活用ブックレット11 – 観音寺城跡 等に解説がありますので併せてご覧ください。

散策ルート

景清道は、平景清が尾張から京都に向かう時に通った道とされていますが、観音寺城域においては山上に向かって延びる複数の登城道を結ぶ道として、非常に重要な道であったと思われます。例えば景清道を辿ると、道沿いに多くの武家屋敷や寺院あとが見られるだけでなく、山上に延びる 5 本の道筋の入り口に出会います。このため山城ファンにとっては、山上に向かう旧道を探すのに大変便利な道でもあります。

道筋の様子

ついでに、観音寺山を望む石寺地区の美しすぎるコスモス畑。10 月中旬の風景。かつては厳しい戦いの場であった観音寺城と、心を和ませるコスモス畑との絶妙な組み合わせ。 赤、白、ピンク、紫の 4 色の花がバランス咲きそろっていて大変美しい。地元の方々の心遣いとご苦労に感謝!

ちなみに、「コスモスの種類」で検索て調べたところコスモスの品種は、センセーションまたはベルサイユの色違いのようですが、紫色については不明。

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